内気なヤツほど、よく夢を見る
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アメリカで、睡眠時間の長さと個人の性格について、興味深い実験が行われたことがあります。
まず、新聞広告で、普段から9時間以上眠る人と6時間以下の人を募集。
8日間、実験室で眠ってもらいました。
その実験からわかったのは、睡眠時間の長い人は、レム睡眠が長いということです。
また、被験者の性格を心理テストなどで調べてみると、
睡眠時間の長い人には、苦労症、内向的、法律や社会秩序に対して非適応的、政治に対する不満が多い、物事にくよくよこだわる…
といった傾向が見られました。
一方、睡眠時間の短い人には、
外向的、自信家、自分の生活におおむね満足しているという特性が見受けられたということです。
レム睡眠は、まさに夢を見ているときの睡眠です。
そこから考えると、内向的で苦労症の人ほど、夢を見る可能性が高いといえます。
もうひとつ、どんなときに眠りが長くなるかという調査で、「失恋したとき」「仕事がうまくいかないとき」など、不安やストレスがある場合には、睡眠欲求が増す傾向にあるということが明らかになりました。
反対に「おもしろい仕事をしているとき」「とくに心配事もなく万事うまくいっているとき」などは、短い睡眠でも苦にならないという結果が得られたそうです。
ストレスや不安があまりにも大きいものになってしまうと、眠れなくなってしまいますが、小さな心配や悩みがあるときは、人間の脳は長い眠りを要求するのかもしれません。