見たあと忘れてしまう夢は多い
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毎日夢をみるという人もいれば、熟睡しているから夢を見ないという人さまざまです。
実はこの違いが起こる原因は、
実際に夢を見ていないのではなくて、夢を見たことそのものを忘れてしまうからです。
夢は熟睡の妨げだと思っている人が、無意識のうちに忘れてしまうという作用が働いていると考えられています。
また、夢の内容によっては、思い出すのが辛いために、目覚める瞬間に忘れてしまおうという心理が働く場合もあるようです。
その人の心にとって、その夢があもりにも重要な意味をもつために覚えておくことが苦痛になるのです。
夢を見ないという人は夢をよく見る人に比べて、レム睡眠の時に急激な眼球運動が多いことが分かっています。
つまり夢を見ない人のレム睡眠は、起きている状態にかなり近い状態にあるということです。
おらくこのように覚醒に近い状態で見る夢は、鮮明ではっきりした内容であると考えられます。
だから、はっきりした夢を見ている人ほど、起きたときには、夢を忘れているという逆説が成り立つわけですが、精神分析学では、夢の内容が強烈であればあるほど、忘れようとする力が強くなるのではないかという仮説が有力になっています。
もうひとつの説では、いつ目が覚めるかによって、夢を記憶しているかどうかが左右されるといわれています。
レム睡眠の最中、夢を見ているときに目が覚めた場合は夢の内容を覚えているが、レム睡眠のあと、ノンレム睡眠に入ってから目を覚ました場合は、見た夢を忘れていることが多いという結果が報告されています。