夢占いをするための五つの手順
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分析の手順やコツが分かったところで、実際の夢を例にとって夢診断をしてみましょう。
夢の分析は多くの学者による長年の研究の集大成です。けれどもより正確に分析するためには、きちんとした手順を知っておくことが必要です。
夢を分析するときに、大切なポイント
①夢をできるだけくわしく思い出す
夢を思い出すといっても、ビデオを操作するように、夢全体を正確に再生することはたいへん難しいことです。
そこで、登場人物、情景、品物、印象に残ったこと、色、音、行動などで、出てきた事物をできるだけたくさんメモしてみてください。
つじつまを無理やり合わせる必要はありません。
また夢は時間がたつほど忘れていきますから、朝目覚めたときに書き留めておくのもいいでしょう。
②夢の内容から何を連想するかを考える
夢で見たさまざまな要素を思い出したら、そこから思いつくものを連想してみてください。
夢はきわめて個人的なもので、同じ要素から誰もが同じ連想をするとは限りません。
夢にりんごが出てきたとしましょう。ある人は「甘酸っぱい初恋」ある人は「りんごから出てきたイヤな虫」、またある人は「りんご農家では働いていたおじさん」というように、リンゴから引き出される連想も十人十色でしょう。
あなたの持つイメージ・連想によって解釈もまったく変わってきます。そこに、あなたの知らない自分を発見する可能性が秘められているのです。
③項目がそろったら、夢分析と照らし合わせる
自分、もしくは主要な登場人物の行動にそって、夢分析を見てください。
たとえば自分が書類を探していたら、社長がやってきて挨拶をしてきた。という夢なら「何かを探している夢」「挨拶される夢」を参照するのです。
ストーリーの主要な部分が、大切な意味を持つことはもちろんですが、ちょっとした行動が意外な側面を暗示してくれる場合もあるからです。
④読み取った意味を関連づける
夢は複雑にからみ合っているのが普通です。
前項で上げた「書類を探している夢」の場合なら「何かを探している夢」「挨拶される夢」という項目から、「あなたは仕事のことでミスをした。なんとか信用を取り戻して、人に認められたいという強い願望がある」といった解釈が成り立ってきます。
それをさらに自分の生活にあてはめてみると、深層心理からのメッセージがいっそう明らかになるでしょう。
「あなたは前日会社でミスをした。上司には信頼していたのにガッカリしたと言われてしまいショックを受けた。
このまま自分は頼りにならない人間だと思われてしまうかもしれない。名誉挽回してまわりの人の尊敬を勝ち得たいと感じている」というのがこの人の心が読み取れてくるでしょう。
⑤自分の心を素直に見つめる
もとひとつ夢分析で大切なのは、分析の段階で、自分の心をごまかしたり、カッコをつけたりしないことです。
精神分析学者は、カウンセリングをするときに、分析の対象となる人に自分のことを語らせ、自分で自分について考えるように仕向けます。
それが無意識の世界からのメッセージを正確に読み取る方法だからです。
夢分析を自分で行うときも、自分が本当は何を望んでいるのか、飾らずに見つめることが必要です。
時には、自分にとって都合の悪い連想や、気恥ずかしい願望に行き当たるかもしれません。
でも、できるだけ素直な目で生活を振り返ることで、はじめて気がつく本当の自分があるはずです。