夢見タイムは一晩に二時間
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睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の二種類があることが、大脳生理学の分析によって明らかになっています。
レムとはRapid Eye Movementの略。
眠っているときにまぶたの下で、眼球がキョロキョロ動く状態で、ノンレム睡眠は、この運動が起こらない睡眠です。人間は一晩にこのレム睡眠、ノンレム睡眠を交互に繰り返しながら眠っています。
まず、第一段階でウトウト。第二段階で眠りが深くなりはじめ、第三、第四段階で、最も深い眠りに陥ります。これを過ぎると、比較的浅い眠りが訪れます。この浅い眠りがレム睡眠です。一般的な人で、通常10分~20分
ほどレム睡眠が続き、またノンレム睡眠に入るという繰り返しを90分間周期で行っています。たとえば、8時間眠る人には、レム睡眠が一晩に4~5回訪れるというわけです。
さて、
夢を見るのはまさにこのレム睡眠のとき。
眠っているときに、急速な眼球運動をしている人を起こすと、たいていの人が夢を見ていたと答えることからも、レム睡眠が夢と深く結びついていることがわかります。
また、レム睡眠時の脳波は、起きて活動しているときの脳波とよく似ています。これは、眠っていながら、脳は活動していること、すなわち夢を見ていることを示していいます。
この研究によって、夢はほんの1~2分に見るものではなく、断続的に何度も見ていることがわかりました。8時間眠った人なら、合計2時間くらいは夢を見ているのです。
その中でも、目覚めたときに内容を覚えている夢は、目覚める直前に見た夢だろうと考えられます。