夢の中の登場人物は、ほとんどが自分の分身
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人間は、心理的発達の過程で他人との関わりあいの中から、自分とは何かを見出していきます。
最初の出会いは母親ですが、小さな赤ん坊は、自分と母親の区別がついていません。心理学でいうところの同一視。
つまり母親と自分はひとつの存在と考えてします。
それが、だんだん大きくなるうちに、他者との区別によって、自分を見出していくのです。
他者との差別化によって自我が形成されると、現実では、それぞれの人が勝手にふるまうので、あなたの思うままにはならないことがわかってきます。
ところが、夢ではすべての人が、あなたの思い通りの役回りを演じて、あなたに奉仕してくれます。
それは登場人物のほとんどが、あなたのある部分を象徴しているからです。
あなたに男っぽい部分があるなら、その部分はお兄さんが代役をつとめ、かわいらしく守ってあげたい部分は、妹が代役をつとめる…というように。
自分と密接な関係にある人が夢に出てきたときは、
それがあなたの分身である場合がとても多いということを覚えておきましょう。
知らない人が出てくるのも同様です。
たとえば、知らない人を怒鳴っている夢などは、
自分で自分を怒鳴るわけにはいかないので、
知らない人を自分に変わって登場させ、怒鳴られ役を担当させているわけです。