夢は脈絡なく場面展開するもの
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夢には、接続詞がありません。
まるでファンタジック・ノベルのように、自分だけにわかる時空間の飛躍をします。
小さいときの仲良しの女の子が、なぜか同じ会社で机を並べていたり、彼とデートをしていると思ったら、いつのまにか学校で勉強していたりするのです。
夢の中での時間や場面の展開は、現実の問題を何かに置き換えて、無意識の世界でそれを解決しやすくする方便だと考えられます。
とくに、小さいときの思い出・経験が題材になる場合が多いようです。
現実そのものを題材にして、処理しようとするよりも、子供のころや昔のことに置き換えるほうが、願望が充足しやすいのでしょう。
いわば現在の問題を、過去の経験の応用問題として、とらえているのです。
子供のときのことは、誰しも一生ひきずっていくものです。上司とうまくいかなかった時は、小さい時に親に怒られたり、先生に注意されたりしたときの夢を見やすくなります。
上司の理解を得られずに味わう気持ちは、親にわかってもらえなかったことと、ある意味では似ている部分があるからです。
だから、現在と過去と空間の世界を、縦横無尽に行き来できるのは、夢ならではの効用といえそうです。