何かを探している夢
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「探す」という行為は、
人間の根本的な行動原理になっているのかもしれません。
人はいつでも、自分の欲望を満たす方法を探したり、すでに失われた快楽を、現在の世界にもよみがえらせようと探し求めたり、二度と得られないかもしれない過去の栄光を、どこかにあるはずだと探しているようなものだからです。
その意味で、探す夢は、人間の心理の根底をなす夢かもしれません。
夢の中で、あなたが探しているのは、
自分が持っていない(失った)ものです。
手に入れたいと思う欲望は、人によって違うわけですから、どんな状況で何を探しているかが、夢判断のカギになります。
「家に帰ろうとしているのに、反対方面行きの電車に乗ってしまった。あわてて降りて、家のほうへ向かう電車を探すが、プラットホームが見つからない」
この夢を見た人は、おそらく最近失恋でもしたのでしょう。
自分が愛情表現がヘタだったために、恋をダメにしてしまったと感じています。なんとかしてもう一度やり直したいけれど、ダメかもしれないと感じているのです。
探す夢を見た時は、最近、自分が大切にしていたものを失いはしなかったかどうか思い起こしてみると、夢の意味がわかります。
夢の中で探しているのは、もう二度と手に入らないかもしれないと感じているものです。